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2012年4月 7日 (土)

天浮橋

 またまた長い事投稿をサボってしまったので、書くべき事はいろいろあるのだけれど(長男の卒園・入学とか、クマの話とか)、今日は全くの新ネタ。
 近年、天岩戸界隈の町づくり活動のお手伝いをしたり、天岩戸案内人として観光客のガイド活動をやったりしている僕だが、その過程でずっと気になっていたことがある。古い資料を見ると天岩戸神社の横を流れる岩戸川に「天浮橋(あまのうきはし)」というものがあって、神話史跡というか、名所として知られていたようなのだ。少なくとも戦前から戦後(昭和20年代後半くらい)の観光資料にはその名が出てくる。
 「天浮橋」というのは日本神話の中のいろいろな場面に登場する橋の名前だ。神話の世界に出てくる地名が実際に存在しているのはこの高千穂町、特に天岩戸界隈ではごく普通の事なのでそれ自体は驚くべきことではない。ただ、問題は、それが今現在見ることが出来ない、という点だ。
 そもそも、この「天浮橋」の正体がなかなか分からなかった。例えば江戸時代の古い記録『高千穂旧記』(元禄4年)によると「晴天の時は自然自然と橋の影うつる 里人折々これを見る」(文字表記は読みやすく改変。以下同様)なんて不思議な表現で登場する。何らかの自然現象なのかも、と思っていたが、最近になって入手した資料『日向地誌』(平部嶠南、明治17年)の一節に「両岸より両岩突出する 各2間余り その中央絶ゆ その間相距へだたる 1間4尺 流水岩の上下を行く 岩水中に浮かぶがごとし」というのを見つけ、ようやくその実像がはっきりしてきた。橋のような形状の岩が両岸から張り出し、それが水面下で影のように見えていたわけだ。これは面白い。
 さらに最近話をした地元のご老人の話で、随分前の大水の際に土砂に埋没したらしいということまで分かった。見当たらない訳だ。
 それにしてももったいない。もし、土砂の中に埋没したまま原型を保っているならば、ぜひ掘り起こしてその姿を見てみたいものだ。もしかしたら、県指定の名勝・天然記念物くらいにはなるかもしれない。場所が天岩戸神社の東西両宮の中間地でもあるので、観光資源としても大変魅力的だ。
 ただ、知人の建設関係者にこの話をすると、工事予算1000万円では難しいだろうとの意見。この不景気に大変な数字だが、夢のある話である。と言う訳で、いろいろと地元関係者に話を広めているところだ。
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コメント

こんにちは。大変興味深い話ですね。
県の教育委員会に連絡したら、調査費ぐらいの予算はつかないのでしょうか?

投稿: かみたま | 2012年4月30日 (月) 21時55分

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