2009年6月 4日 (木)

明日は環境の日

毎年この時期になると考える事がある。なぜ6月5日の「環境の日」は祝日にならないのだろうか?

そもそも、6月5日が国が定める「環境の日」であることをご存知の方はどのくらいいるだろう?
もともとこの日は1972年の国連人間環境会議(ストックホルム)の開催を記念して定められた「世界環境デー」(会議の初日が6月5日)である。しかも、それを提案したのは日本の代表団だったそうだ。
ただ、国内で「環境の日」が「環境基本法」第10条によって定めされたのは1993年の事。ストックホルムでの会議から21年後、いわゆる地球サミット(国連環境開発会議/リオデジャネイロ)の翌年のことだった。
それまでも6月5日からの1週間を「環境週間」としてはいた(現在は6月全体を環境月間としている)とはいえ、「世界環境デー」の発案当事者が日本である事を考えると、「環境の日」制定までなぜ21年もかかったのか?そして(確かに環境基本法には祝日にするとは書かれていないが)さらに16年を経過し「環境」が日常に浸透した今でも、この日を祝日にしようという機運はないようだ。

毎年、この時期には環境省・東京都などの主催でエコライフ・フェアという行事が東京で開催されているらしいが、地方に住んでいるとほとんどその影響は感じない(東京では盛り上がっているのだろうか??)。地方自治体でもがんばっているところはあるとは思うが、現状は寂しい。

何も祝日にしさえすれば良いというものでもないだろうが、6月はゴールデンウィークと夏休みの狭間にあって祝日が一つもない。6月上旬ならまだ梅雨入りしていない地方も多いし、梅雨入りしていていも大雨はまだ少ない。行事を企画するには悪くない頃合いだ。「環境の日」の認知度を高める意味もこめて、そろそろ祝日化を真剣に考えてほしい気がする。

環境省(環境の日に関する説明)
http://www.env.go.jp/guide/envdm/index.html

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2009年1月28日 (水)

ねじれ国会と生物多様性基本法

 僕は専門学校で自然保護や野生生物保護に関係する法律の講義を担当している。先日その講義の中で、半年余り前に成立したばかりの法律「生物多様性基本法」について解説した。
 この法律が制定されたのは昨年5月末。「ねじれ国会」で与野党がいがみ合っている中でのこと。民主党がNGO等の意見を取り入れながら作った原案を4月に国会提出した後、似た法案を準備中だった与党側と歩み寄り、双方からの代表者が短期間集中で協議して3党合同案として原案を作り直して提出。衆参両院で全会一致の議決となったというから驚きだ。
 生物多様性の保護という話に総論で反対する政治家はもういない、という時代背景はあっただろうが、5月下旬のG8環境大臣会合(神戸)や生物多様性条約締約国会議(ドイツ)に間に合わせて格好をつけたいという政府の思惑も強かったようだ。
 結局、普段の国会なら絶対にもめそうな条文すら、骨抜きになることなく通っている。おかげで関係するNGOや専門家たちからの問題点の指摘もほとんどない。日本の環境関係の法律では非常に珍しいことだ。
 僕も条文に一通り目を通したが、内容は本当にしっかりしている。ここに書かれた原則や方向性がきちんと実現されるのであれば、日本の自然保護行政は大きな変革期を迎えることになるだろう。 ある意味、この法律は奇跡の法律なのかもしれない。

 もし、これが「ねじれ国会」でなく、両院で与党優勢の状況であったなら、こうは行かなかったのではないか?国会(特に衆議院)の暴走を防ぐのが二院制の目的なのだから、「ねじれ国会」はある意味、理想的な状態なのだ。もちろん与野党がいがみ合ってばかりでは何も決まらなくなるが、お互いが歩み寄って前向きに話し合えば、きっと良いものができるはずだ。この生物多様性基本法は、そのことも教えてくれている気がする。


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2009年1月11日 (日)

九州環境教育ミーティング 2009

 3月に開催される九州環境教育ミーティングの案内が届いた。一時期、僕はこの行事の運営に関わっていたことがある。いや、いまでも実はホームページの管理を担当しているのだが、家庭の事情で実務からは遠ざかり、近年は大会への参加も欠席続きだ。他の実行委員には大変申し訳ないが、まだまだ生活もままならない状態が続いているので、しばらくはボランティア活動への積極参加はむずかしい。
 とは言え、ホームページの更新は僕の担当だから、あたらしい行事案内をアップしなくてはならない、はずだったのだが…しまった!昨年末に愛用のMacが新しくなって以降、まだホームページの更新のための環境を整えていなかった。手持ちのソフトでなんとかなるのだと思うのだが、まだ使い方を把握していない。これではミーティングの公式サイトはもちろん、僕の個人サイトの更新すらできない。うーむ、困ったなぁ。
 とりいそぎフリーのFTPソフトを入手し、案内チラシのPDFファイルだけはアップすることができたので、興味のある人はこれを見てほしい。 (裏と表で2枚)
http://homepage3.nifty.com/muzina-press/keem/keem09-1.pdf
http://homepage3.nifty.com/muzina-press/keem/keem09-2.pdf

 今年度の九州環境教育ミーティングは、2009年3月7・8日、大分県竹田市久住町で開催される。九州環境教育ミーティングの発祥の地だ。いわゆる環境問題うよりも、地域おこしに関係した内容が多くなっているのが目を引く。
 詳細は僕のところではなく、下記の事務局まで問い合わせていただきたい。
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九州環境教育ミーティング実行委員会事務局
 〒870-0804 大分市御幸町16-1 NPO法人 緑の工房ななぐらす内
 e-mail nanagurasu@yahoo.co.jp

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2008年2月17日 (日)

環境分野で飯を食う

 福岡の専門学校の教壇に立つようになって6年程が立つ。2001年、「クマ探しの写真家」として高千穂に移り住んできたのは良いが、撮影活動の経費分すら稼げず、アルバイトで食い繋ぐのがやっとの生活だったところに、旧友を通じて講師業の誘いがあったのがキッカケだった。この学校ではペット業界・獣医業界向けの人材を育成するコースが中心なのだが、その中に少数ながら自然環境や野生生物を専門に学んでいるコースがあり、僕は主にその学生達を教えてきた。
 僕がここで教えているのは、自然環境や野生生物に関すること、環境教育に関すること、そして環境関係の法律についてだ。これらの講議の準備、そして高千穂・福岡間の往復に労力と時間が裂かれることによって、「クマ探し活動」に向けるべき時間・体力・精神力が削られることにもなったが、もともと自分が興味を持って学んできた分野を若者達に教えるのは、やり甲斐のある仕事でもあった。
 もちろん、この仕事を得たことで「普通にご飯が食べられる生活」をやっと得ることが出来たし、そして後に結婚して家族が増えた僕にとっては、家族を養って行くための要となる仕事にもなった。「環境分野で飯を食う」のがとても難しいこの日本で、これは幸運なことだったのだろうと思う。
 が、一昨年あたりから、担当する学生の数が急に減り始めた。時代は「環境」だというのに、環境関係の求人も僕らが若かった時代とは比べものにならないくらい増えたし、実際そういう仕事に就く卒業生も増えてきた(多くの場合、高給・安定した職とは決して言えないが…)と言うのに、である。
 最大の要員は「少子化」「大学全入」のようで、学生数の減少は学校全体の問題だった。確かに、福岡でも一部の私立大学が閉校に追い込まれたりしているニュースは聞いた事がある。
 もともと僕が担当してきた環境系のコースは生徒数が少なく、経営上は赤字だったろうと思う(それでも学校側がこのコースを開設・維持しているのはすごい事だと思っていたのだが…)。そして、その少ない学生数がさらに落込んだ上に、他の「黒字」部門ですら学生数が減少している中では学校としても経営上無視できない事態となっているようだ。
 このような状況は1年程前から分かってはいたが、とうとう学校側が環境系コースの廃止を決断したようだ。僕の担当講議も来年度からは半分になり、再来年は全く仕事が無くなる可能性が高い。
 毎年この季節は、進路・就職先のことを心配しながら卒業生達を送りだすのだが、今年は自分自身、そして我が家族の問題として「環境分野で飯を食う」ことの難しさを噛み締めなくてはならない。

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2007年3月25日 (日)

植樹

 今日は、知人が会長をつとめる団体「わくすず千年樹の会」が主催する植樹の行事に誘われて参加した。今回で8回目だという。僕に声がかかるくらいだからさぞ人手不足なのだろうと思いきや、地元の中学生を含め町内外から多数の参加者が集まり、なかなか盛況だった。
 メインイベントは急斜面の伐採後地などでの植樹で、落葉広葉樹4種500株をみんなで手植え。考えてみると、環境分野とのかかわりの長い僕も、こういう植樹のイベントというのは初めてだ。最初は急斜面を見上げてどうなるかと思ったが、人手があったお陰か、思っていたよりずっと早く片がついた。
 戦後の拡大造林政策で雑木林や原生林を伐採して作られたスギやヒノキの森も、その後の林業不況と山村の過疎による人手不足のため、手入れをされないまま放置されたり、あるいは伐採したまま何も植えられずに放置されたりしているところが多い。
 高千穂も御多分にもれず、山は荒れ、近年頻発する大形台風の襲来もあって、大規模な土砂崩れも後を断たない。一般的に環境問題に対して関心が低いとされる地方の田舎町で、地元の人々の手でこのような環境保全の取り組みが続けられていると言うのは貴重だと思う。
 いつか、こういう行事に福岡の専門学校の学生達を引っぱって来て参加させたいな。
 

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2006年9月27日 (水)

新しい内閣、そして…

 昨日、安倍晋三さんが総理大臣に就任し、草々に新しい内閣が発足した。個人的には、やはり環境大臣が一番気になる。
 かつてこのポストが「環境庁長官」だったころには、露骨に「初入閣の中堅議員向け」という雰囲気だった。環境省昇格で「環境大臣」になってからは、初代の川口順子さんや先代の小池百合子さんががんばってくれたが、やはり「大物議員がつくポスト」という印象ではない。
 まぁ、個人的にはその人が大物だろうと、小物だろうとどうでもいい。ただ、とにかく環境の事、自然の事、地球の未来の事について真剣に考え、そして行動する人にこそ、このポストについてほしい。
 今回の新内閣で環境大臣に指名された人物について、僕はその名前すら聞き覚えがなかったので、すぐに本人のサイトを開いてみた。また、今朝は新聞に掲載された簡単な紹介も興味津々拝読した。
 そして分かったのは、この人物が「最年少総理」との年齢差が20歳、今回の内閣では2番目の高齢者であること。本来は農林族であり、環境関係での積極的活動の実績がみられないこと、そして、環境大臣としての活躍を期待するような要素が何も見当たらないこと、だった。

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