2ヶ月ほど前から住むのに手ごろな家はないか、土地はないか、と高千穂町のいろいろな集落を見て回った。贅沢は言わない…のはずだったのだが、よくよく考えてみると僕たち夫婦が求めている条件というのはもしかしたら、すごーくゼイタクなのかもしれない。
・子供はまだひとりだけど、3人くらい欲しいので、子育てに支障のない広さ。
・フリーランスの僕が在宅で仕事できる環境(適当な部屋があるか、離れならなおよし)。
・現在妻の実家で世話してもらっているヤギ2頭とイヌ1匹が飼える環境。
・日当たり良好(できたら朝日が欲しい)
・できたら高千穂町の岩戸地区(今住んでいる借家がある)、それが無理でも、ぜひ高千穂町内。
・お金がないので、家賃が安いこと(または売価が安いこと)
田舎なんだから、ちょっと古い空農家の物件くらいすぐに見つかりそうなものだが、そうは問屋が卸さないのが高千穂町だ。いろいろな要因はあるようだが、とにかく移住者にとって手ごろな物件をみつけるのは、そうたやすいことではない。僕が2001年に初めて高千穂町に移り住もうとした時、そしてこの時に入ることができた古い家の解体に伴って翌年に再び家を探したときも、とても苦労した。結局2度とも役場の管理する古い町営住宅に入れてもらい今日に至っているが、はっきり言って当時の役場担当者が気を利かせてくれたおかげだ。
そんなだから今回の家探しでも苦労は覚悟していた。が、とにかく年内には何とか目処を着けたい…。
今日は、以前から気がついていた(があまりに古くて気が進まなかった)売り物件について聞いてみようと思い、その不動産業者に初めて連絡。すると、この物件は住める状態でない(解体が前提の事実上の売地)と判明。が、業者は別の古い物件を勧めて来た。僕らが「もっとダメ」だと思っていたボロ家(失礼!)だ。が話を聞くかぎり、一見の価値がありそうだと思い直し、妻子を連れて早速出かけた。
業者と落ち合って中を見せてもらった。確かに古い。傷みもある。柱は傾いている。が、設備は案外しっかりしていた。日当たりは理想的とは言えないものの、許容範囲かな。何より僕らが想像していた以上に家も敷地も広かった。イヌは問題なし、ヤギも何とかなりそうだ。そして…こちらが耳を疑うほどの安価。そりゃ、少々傷みがひどかろうと、耐震性が低かろうと、文句は言えない…という値段だ。床とか基本的なところは最初にしっかり手直ししてもらい、後は僕が日曜大工で手直しすれば当分は何とかなりそうかな。子供達が暴れて壊そうが汚そうが、あのボロ家なら気にならない、というのも逆に長所かもしれない。
業者にはもう少し考えてから返事をする、と答えて別れた。決めた訳ではないが、僕に手の届く範囲で具体的な候補が出て来てくれので、少しホッとした。
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